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相手の理解度を下げる要因「 ガミガミ 」│脳を理解に集中させる方法

目次

「 ガミガミ 」は、相手の理解度を下げる要因だった!

ある方から、
「WEB研修に参加する機会が増えたのですが、
どうしても理解度が低くなったような気がして・・・・・」
というお悩みを頂きました。

さらに詳細に研修内容を聞いてみると、画面とイヤホンを通じて講師がずっと話しっぱなしだった、というのです。
あなたも、相手から一方的に話されていると、頭が混乱して「理解しにくいな~」と感じたことがありませんか?

「 ガミガミ 」言われ続けると、理解度が低くなる。
今回のコラムは、チョットした気づかいでできる、相手の理解度を下げない「やさしい丁寧な伝え方」のおはなしです。

「 ガミガミ 」からの脱却! 伝える・教える時のカンタンな気づかい

私たちが文書を読む場合、文字を視覚的に捉えながら脳内でそれを『音』に変えています。
これを「脳内言語」といいます。

あなたも文書を目で追いかけながら、頭の中で「ブツブツ・ブツブツ」と文字の視覚情報を言葉に変えて文書を理解していると思います。
言い換えると頭の中で『音声』を再現している状態を続け、その『音声』を聴きながら、あなたは文書を理解しているのです。

このとき、脳は多くのエネルギーを使って処理します。
もしも、脳内言語を使って文書を理解している時、周囲から何だかんだと声をかけられたとしましょう。

すると、あなたの脳は、脳内言語で文書を理解するために必要なエネルギーの一部を「 何だかんだ 」を聴くために配分しなければならなくなります。
この時起きる意識が、集中力の散漫です。

使えるエネルギーを100%文書の理解に使えると、読解への集中力が高まりますが、エネルギーの配分は、ほかのコトに割り当てられるようになると集中力が下がるのです。

脳内で利用できるエネルギーは、一定です。

これを配分しながら、私たちはモノゴトを理解したり、行動ををしています。

もしもあなたが、人に何かを教えたりするとき、相手が集中して理解できるよう「ガミガミ」のような、余計なエネルギーを使わせないようにすることも大切です。
時には本人にじっくり考える時間を与えるコトも、大切なのです。

実験では、特に複雑難解な文書を読むときには、講師が読んで学習者に聞かせるより、学習者自身に、一人で読ませた方が理解度が上がるという結果もあるそうです。

これは、脳内言語を形成するエネルギーを「聞く」という行動に配分をすることで、読解の集中力が下がるからです。

これは、仕事で部下や後輩に注意を促す時にも同じことが言えます。

何か注意されるとき「 ガミガミ 」と言われ続けることによって、話を聞くことにエネルギーが集中的に配分され、気付きを得たり反省をする思考にエネルギーが配分されなくなり「話半分」の状態になってしまう可能性もあるのです。

脳内言語を阻害しないよう伝える。
エネルギー配分を「理解」に集中させる。
落ち着いてスッキリした状態で理解を促す。

情報は、整理しながら相手に考える時間をあたえながら伝える。
トレーニングをするときも、お説教をするときにも、本人に考える時間を与えることが大切です。

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坂田 和則さん画像
マネジメントコンサルティング2部 部長
坂田 和則

国内外において、企業内外教育、自己啓発、人材活性化、コストダウン改善のサポートを数多く手がける。「その気にさせるきっかけ」を研究しながら改善ファシリテーションの概念を構築し提唱している。 特に課題解決に必要なコミュニケーション、モチベーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、解決行動活性化支援に強く、働く人の喜びを組織の成果につなげるよう活動中。 新5S思考術を用いたコンサルティングやセミナーを行い、現在、企業支援数が190件以上及び年間延べ3,400人を越える人を対象に講演やセミナーの実績を誇る。

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