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メンバー同士の信頼性を高める│問題解決のための協力と協調

目次

今回は、協力と協調についておはなしします。

問題解決に挑むチームでは、メンバー同士が知識と経験を振り絞りながら、思考を張り巡らせ、多様な視点から問題を捉える必要があります。
まずは自分の考えや感じたことをまとめ、これをチームで共有しながらチーム全体が様々な視点で問題を捉えることで、問題解決をスムーズに進めることができるのです。

しかし、意見や感じ方の違いから、対話の中に衝突が発生することもあります。
この時チームの協力と協調性が形成されていると、この衝突もポジティブに捉えながら問題解決に向けて邁進します。

ですが、協力と協調性が形成されていない状態で衝突が起きると、問題解決のプロセスがあらぬ方向へ走り出すこともあります。
日頃の小さな意識と行動が、協力と協調性を高めます。
その方法とは、簡単なルーティーンを決めておくことです。

協力と協調

協力とは、チームメンバーが力を発揮することをいいます。

そして、協調は、チームメンバーが力を発揮するタイミングを合わせることを指します。協調については、「強調」と表記する先生もいらっしゃいます。
面白い表現だと、私は思っています。

もちろん、チームで問題や課題に挑む場合、この協力と協調はとても大切です。
足並みがそろった状態で、問題や課題に打ち込めば、その対話も活性化され、より多くの視点で問題や課題を捉えることが出来るでしょう。

そして、この視点の多さが、見落としがちな現象に気付いたり、改善アイデアの多様性を生むのです。

協力と協調には、メンバー同士の信頼性を高めることが大切です。
信頼性が高いと、「安心して発言が出来る」や「多少言いにくいことでも、発言することができる」ようになるからです。

チームでは、時間をかけてでも信頼性を構築し、対話の多様性を高める必要があります。
とはいえ、どのように信頼性を確保しながら、協力と協調性を高めたらよいのか?
悩ましいところでもあります。

具体的に、どのような方法を用いて、これらを高めたらいいのでしょうか?

同じ動作を同時に行う

実は、比較的簡単に協力と協調性を高める方法があるのです。それは『メンバー全員で、同じ動作を同時に行うこと』です。

例えば、次のような行動を促します。
・誰かが良い発言をした時、メンバー全員で同時に「いいね!」という言葉と動作をしてみる
・「おはようございます!」といった挨拶も、メンバー全員/同時に声に出してみる
・研修のはじめに、短時間でもいいので、創作ダンスを踊ってみる

私が担当するリーダーシップ研修では、チームに分かれたリーダー達が様々な課題に取り組みます。
そして、研修のために臨時で編成されるチームでさえ、協力と協調性を高めなければなりません。
しかし、短期間で終える研修では、信頼性を確保し協力と協調性を高める期間をとることが出来ません。

そこで、『メンバー全員で、同じ動作を同時に行うこと』という原理原則に基づき、「決めポーズ」をあらかじめ決めておき、イベントが発生するたびに「決めポーズ」や「決めぜりふ」を行動としてメンバー全員で行う様にしています。

メンバー達は、最初のうちは恥ずかしがっていますが、数分でその行動に慣れはじめ、徐々に笑顔が生まれはじめます。

チームの雰囲気が和むといった感じです。
そして、「決めポーズ」や「決めぜりふ」を繰り返しているうちに、チーム内にポジティブ感情が芽生えはじめます。

この感情が、より高い協力と協調性をつくり出し、課題に挑む行動量がまし、パフォーマンスも確実に得るようになります。

チームの中で、簡単なルーティーンを決めておくことです。
あなたのチームでも「決めポーズ」と「決めぜりふ」を決めておきませんか?


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「課題・問題解決」のコラム一覧です。私は、コンサルタントになってから問題解決や改善がスムーズに進む組織と進まない組織に分かれることはすぐに気付いたのですが、何が違うのかについて気付くまでに時間がかかりました。

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ナレッジリーンは国や地方自治体を顧客として環境分野の調査業務や計画策定、企業の非財務分野に対するマネジメントコンサルティングや人材育成を主業務とするシンクタンク&コンサルティングファームです。

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マネジメントコンサルティング2部 部長
坂田 和則

国内外において、企業内外教育、自己啓発、人材活性化、コストダウン改善のサポートを数多く手がける。「その気にさせるきっかけ」を研究しながら改善ファシリテーションの概念を構築し提唱している。 特に課題解決に必要なコミュニケーション、モチベーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、解決行動活性化支援に強く、働く人の喜びを組織の成果につなげるよう活動中。 新5S思考術を用いたコンサルティングやセミナーを行い、現在、企業支援数が190件以上及び年間延べ3,400人を越える人を対象に講演やセミナーの実績を誇る。

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