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「答え」が見つかる、なぜなぜ思考│コミュニケーションの悩みの原因とは

目次

 なぜなぜ思考 で考えれば「答え」が見つかる!!

巷にはコミュニケーションに関するセミナーや書籍が数多くあります。
これらには、 何を( what )どのように( HOW TO )が解説され、 すぐ実践できるノウハウが満載です。
だからといって、実践において 「 うまくいった! 」 と感じることも少ないのではないでしょうか。

いくらセミナーや書籍を読んでも、 コミュニケーションの悩みが解消されないままモヤモヤしている・・・・・・
私も、 そんなひとりでした。

コミュニケーションの悩みを解決するには、 「 なぜなぜ思考 」 を身に付ければ楽になります。
今回は、コミュニケーションにおける 「 なぜなぜ 思考 」 のおはなしです。
最後までお付き合いください。

なぜなぜ思考 コミュニケーションの悩みの原因は?

先日、 ある打ち合わせの時「 コミュニケーションの悩み 」という話題になりました。
実は多くの方が、 同じような悩みをお持ちです。
ストレスがたまるばかりで、 原因を見つけてすぐにでも改善しなければなりません。

そこで 「 コミュニケーションの悩みの原因は何だと思いますか? 」 という質問を自分に投げかけてみました。
この質問をすると私の経験上、 次の答えが多く返ってきます。

耳を傾けてくれない。
経験不足で話しが通じない。
そもそも話しがかみ合わない。
聴いてくれるけど、 理解してくれている感じがない。
聴いてくれるけど、 実行してくれない。
話したがらない。

でも、 ちょっと待ってください。 これって、 『 原因 』 でなく 『 現象 』 ですよね?

原因を答えているつもりが、 現象を答えている・・・

このように 「 原因は? 」という問いに、 『 現象 』で答える方が多いのです。
『 原因 』に気付き、 改善しなければ、 『 現象 』は何度でも繰り返します。

例えばのケースでお話をすると ・・・・・

Q:配送した製品に傷がついた原因は ?
A:製品を下ろすときに乱暴に扱ったからです。

Q:じゃ、 対策は ?
A:乱暴に扱わないように作業手順書を改訂します。

この対策で再発防止になっているでしょうか?
これでは、 残念ながら「 なぜなぜ思考 」では不合格です。

「 なぜ乱暴に扱わなければならなかったのか? 」 というさらに深く掘り下げなければ 「 合格 」 とななりません。
そして、 現場にへ行き、 作業を観察しながら 『 なぜ? 』 の答えを探さなければなりません。

このケースの場合では、 以下の原因が考えられます。

 製品が持ちにくかったから。
 手が滑ったから。
 製品が重かったから。
 置き場所が遠かったから。

などなど、 いくらでも 「 乱暴に扱う」 理由が見つかるはずです。
この現象を捉えられると

 製品が持ちにくい   → 持ちやすいように改善する。
 手が滑る       → 滑りにくい作業手袋に改善する。
 重たい        → リフターなどを使う。
 置きにくい      → 置きやすい位置に移動する。

などの対策が見えてきます。 つまり『 現象 』を語っている状態では、 改善にストップをかけているのと同じなのです。

コミュニケーションの悩みの原因は自分のスタイルを知らないこと!!

コミュニケーションの悩みでも、 相手の反応を 『 現象 』として捉え、 改善にストップをかけているケースが少なくありません。
原因は、 自分のコミュニケーションスタイルに隠れていることが多いのですが、 「 自分自身の話し方・説明の仕方 」 に目を向ける方はごく一部なのです。

特にコミュニケーション系のモヤモヤの場合

「 あなたは、 あなたの言葉で話している。 」
「 相手には、 相手の理解しやすい話し方がある。 」

この2つを忘れないようにしてください。

人の脳は 「 話し方のパターン 」 を持っています。
もしも、 あなたのパターンと相手のパターンが似通っているとしたならば、 コミュニケーションは円滑に進みます。

しかし、 不幸にも異なるパターンの場合には、 通じるものも通じません。
こうなると、 あなたが相手のパターンに合わせて話しを改善しなければなりません。

コミュニケーションでも、 「 なぜなぜ思考 」 を使い 『 現象 』 で止めることなく 『 原因 』 を追及しながら、 ストレスフリーな改善を進めたいものです。

what ( 何を ) と HOW TO ( どのようにやるか ) だけでは対処的療法で終わります。
根本的療法を行うにはwhy ( なぜなぜ 思考 )が必要なのです。

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マネジメントコンサルティング2部 部長
坂田 和則

国内外において、企業内外教育、自己啓発、人材活性化、コストダウン改善のサポートを数多く手がける。「その気にさせるきっかけ」を研究しながら改善ファシリテーションの概念を構築し提唱している。 特に課題解決に必要なコミュニケーション、モチベーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、解決行動活性化支援に強く、働く人の喜びを組織の成果につなげるよう活動中。 新5S思考術を用いたコンサルティングやセミナーを行い、現在、企業支援数が190件以上及び年間延べ3,400人を越える人を対象に講演やセミナーの実績を誇る。

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