説得力のあるプレゼンテーションとは│本番で成果を発揮できない3つの理由
プレゼンテーション でよくある間違い!?
最近の プレゼンテーション では、現地でのライブとWEBの併用で行うハイブリッド形式で行う機会が増えてきました。
WEBとの併用とはいえ、どのようなシーンにおいても、 プレゼンテーション は熱意をもって行うことが大切です。
なぜならば話し方一つで、受講生の心をつかみ、面白い伝え方ができるからです。
ビジネスパーソンであるあなたは効果的な訓練でスキルを磨くことが求められます。
説得力のあるプレゼンテーションとは?
あなたは説得力のあるプレゼンテーションと言うと何を思い浮かべますか?
話の内容を脳の中に抵抗なく受け入れることができる。
「わかりやすさ」や「面白さ」が加わりプレゼンテーションに引き込まれてしまう。
あなたの「話を聴こう!」「もっと聴きたい!!」そんな気分にさせる。
「自分もあんなふうに プレゼンテーション できたらな~」と思われる方も少なくないのではと思います。
今日は、プレゼンテーションのトレーニングについておはなしします。
坂田流ですがお付き合いください。
あなたはプレゼンテーションでこんな間違いをしていませんか?
研修でプレゼンテーションのやり方を教わったり、youtubeで何度も繰り返し見ながら学んだのに、本番になるとその成果を発揮できない!
なぜ!なぜなんだ!という経験をお持ちの方には、次の内容を知っているだけで、学んだことをサラリと実践できるようになります。
この方法はコーチング心理学やNLP(神経言語プログラミング)の活用方法を適用しており、その一端に触れることができます。
本番になると成果を発揮できない理由は以下の3つです。
あなたはあなたの伝え方で説得してしまっている
周囲の評価に耳を傾けられていない
本番に強くなる記憶法を知らない
良いプレゼンテーションとは相手が○すると感じさせること。
良いプレゼンテーションとは、あなたの伝えたいことが相手に伝わることです。
これって、あたりまえですね。
さらに掘り下げると「相手が得すると感じさせる。」ことがプレゼンテーションです。
良いプレゼンテーションを行うための条件は以下の3つです。
客観的に自分を見ることができる
自分のプレゼンテーションのパターンを知っている
学ぶだけでなく本番で発揮できる
プレゼンテーションの訓練はセールスマンやリーダーの方中心に受けて頂くケースが多いのですが、以下の感想を頂きます。
やり方だけでなく、学んだことを実践しようとするモチベーションアップになった。
自分では、上手くできていると思っていたが、さらに改善できそうだ。
最近、説明の仕方が変わって、すごく解りやすくなったと言われた。
坂田さんの真似ができそうです!
プレゼンテーションのコツはVAK!?
繰り返しになりますが、プレゼンテーションは相手が「得をすると感じさせる!」ことが大切です。
仕事が楽しくなるなら! → 職場の雰囲気も変わる!
コストが下がるのなら! → 予算管理のストレスから解放される!
リードタイムが短縮するのなら! → 疲弊感が減ってモチベーションもあがる!
コミュニケーションが上手くなるなら! → お互いの信頼関係が深まる!
得を感じさせるときのコツはVAKです。
人は視覚優位(V)・聴覚優位(A)・情動優位(K)の3つのタイプに分かれます。
なので、プレゼンテーションでは視覚にうったえ、聴覚にうったえ、感情にうったえなければ、全ての人には伝わらないのです。
この3つを意識してプレゼンテーションをすることが大切です。
Vタイプ ー 目で見たモノゴトを抵抗なく受け入れる。
Aタイプ ー 言葉で聴いたり、言葉を聴くことで抵抗なく受け入れる。
Kタイプ ー 実践することで抵抗なく受け入れる。
1on1の時であれば相手のタイプに合わせてプレゼンテーションを進める事ができますが、複数名以上の人前でプレゼンテーションをするとなるとタイプも色とりどりです。
プレゼンテーションは、相手のタイプに合わせて情報を伝える必要がありますが、実際のところ相手がどのタイプか解らないことのほうが多いのです。
そこであなたはVAK全てのタイプを説得するようプレゼンテーションを工夫しなければなりません。
では、工夫ができるようになるためには、どのような訓練をすればよいのでしょう?
いくつかのステップに別けておはなしを進めますね。
坂田流プレゼンテーション練習法を公開!!
ステップ① 数名の前でプレゼンテーションする
3名以上の人の前でプレゼンテーションを行う場合を想像してみてください。
Vタイプを刺激するように図・絵・物などをつかい
Aタイプを刺激するように文字や言葉をつかい
Kタイプを刺激するように感情表現や実体験をするワークをつかう
このようにVAK全てを融合したプレゼンテーションをしてください。
ホワイトボードには、図や絵をかいたり、現物を持ってみせたり、声の多きさトーン・表情・体の動き・歩行動作・姿勢など変えてみるとよいでしょう。
ステップ② レベル別けのプレゼンテーションする
レベルを5段階に設定します。
レベル1ーー2ーー3ーー4ーー5
通常のプレゼンテーションを行う状態をレベル2とします。ステップ①のプレゼンテーションもレベル2に該当します。
レベル1は、レベル2より元気がない状態を指します。
レベル3は、レベル2より元気な状態。
レベル4は、レベル3よりさらに元気な状態。
レベル5は、レベル4を超えた!まさに超ハイテンションな状態。
レベル2からプレゼンテーションを開始し、上へ下へと15秒~30秒程度の間隔でレベルを行き来し、プレゼンテーションを行います。
ステップ③ 評価を受ける
各レベルのプレゼンテーションを観た人達に「どのレベルが説得力がありましたか?」と尋ねながら、評価(フィードバック)を受けます。
このトレーニングでは、ほぼ100%の確率で
「いつも通りを演じたレベル2よりも、レベル4の方が説得力があった。」
と評価を受けます。
つまり、いつも通りやっていては説得力は無かったというコトになります。
これに気づけただけでもオッケーです!
あとは、最も説得力のあるレベルを本番で発揮できるになることです。
「客」が「観」て解ることが客観です。
周囲の人のフィードバックを聴いたら、さらにトレーニングをすすめます。
ステップ④ アンカリングする
どんなに最適なレベルが解ったといっても、本場でそれを思い出せなければ意味がありません。どんな状態に陥ったとしても、思い出すための方法がアンカリングです。アンカリングでは説得力の高いレベルの状態を「高い確率」で思い出すための行動をいいます。
アンカリングとは、NLP用語で「条件付け」という意味があります。
プレゼンテーショントレーニングを受けたのに、本番で発揮できないという人は、本番中に習ったことを思い出せない状態になっているのです。
ですから、思い出すためのルーティンの様なことを決めておくのです。
例えば
小さくガッツポーズをすると思い出せるようにする。
恥ずかしいくらい大きな声で会場に挨拶をすると思い出せるようにする。
ちょっと照れくさそうに頭をかくと思い出せるようにする。
お腹がいっぱい膨れるくらい息を吸い込んだら思い出せるようにする。
などです。
ステップ⑤ メタ・アンカリングする
メタ・アンカリングとは「アンカリングをしても思い出せなかったコトを想定しておくこと。」です。
だれでも「覚えているのに思い出せない!」と焦ることはあるものです。そんな時を想定し、メタ・アンカリングをします。
やることは、とても簡単。
「もし思い出せなかった時には、○○○をしてみよう。」と想定をしておくだけ。
これが効果大で、思い出す確率をさらに高めてくれます。
ステップ⑥ エピソード記憶で脳にインプットする
エピソード記憶とは「what, why, when, who, where, how(5W1H)でストーリーを作り上げて記憶すること。」で、記憶テクニックの1つです。
「12月の寒い日に、会社の会議室で上司から、大きな声で話すレベル4が説得力があるといわれた。」
というように、5W1Hでストーリーを作り上げることで、記憶の定着が強化がはかれます。
アンカリングやメタ・アンカリングで思い出す確率が高くなることがわかっており、これらとあわせて行う様にするとよいでしょう。
プレゼンテーショントレーニングの期待効果
このプレゼンテーショントレーニングは、脳の学習機能を高める理論を応用したものです。以下のような効果が期待されます。
自分の能力を知り、自分を客観的に見れる
実体験で限界を知れる
どうすれば限界を超えられるかを知れる
思い出すきっかけを形成できる
思い出す確率を高められる
本番前の練習で思い出すことができる
本番中に思い出すことができる
いかがでしたでしょうか?
脳の学習効率を高める理論を使ったプレゼンテーショントレーニング。
ぜひ仲間を集めてトライしてくださいね。
毎週月曜日に「改善ファシリテーション」をテーマとしたコラムを更新、
火曜日にメールマガジンを配信しております。是非ご登録ください。(ご登録は無料です)
体験セミナーのお申し込みはこちらから
お気軽にお問い合わせください
国内外において、企業内外教育、自己啓発、人材活性化、コストダウン改善のサポートを数多く手がける。「その気にさせるきっかけ」を研究しながら改善ファシリテーションの概念を構築し提唱している。 特に課題解決に必要なコミュニケーション、モチベーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、解決行動活性化支援に強く、働く人の喜びを組織の成果につなげるよう活動中。 新5S思考術を用いたコンサルティングやセミナーを行い、現在、企業支援数が190件以上及び年間延べ3,400人を越える人を対象に講演やセミナーの実績を誇る。