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歩きスマホが招くリスク │ マインド・ワンダリングとは

目次

最近、年齢を重ねたせいなのか、イライラすることが増えてきました。
これは、前頭前野の情報処理能力が落ちて、イライラ感を感じやすくなるんだそうです。

先日も、出張先に向かう際、駅の階段で「この電車に乗らないと、新幹線に間に合わない!」と思いながら、人の流れに乗って階段を降りていたのですが、なにかおかしい。

とにかく、流れが遅い。めちゃくちゃ遅い。

イライラ イライラ

そして、流れが遅いのはなぜだろうと前を見たら、スマホ歩きをしている人がいて、その人がボトルネック(停滞箇所)になっていました。

流れを邪魔することもそうなのですが、これは危険だなぁ~と感じました。

今回は、歩きスマホの危険性についておはなしします。
安全週間も近づいてきたので、話ネタになればと思います。

歩きスマホの危険性を紐解く

私が体験したように、あなたも日常生活の中で「歩きスマホ」をしている人を目にすることが多いのではないでしょうか?

スマートフォンは私たちの生活に便利さをもたらしましたが、一方で新たなリスクも生じています。
そのリスクについて、心理学や脳科学の視点から考えてみたいと思います。

まず、脳の働きに注目してみましょう。
私たちの脳は、情報を処理するための認知資源が限られています。

つまり、使えるエネルギーが限られているのです。
スマホを使用していると、その注意の大部分にエネルギーを使ってしまいます。

そうすると、周囲の状況を認知することにエネルギーを回せず、周囲への集中が散漫になります。

この現象は「選択的注意」と呼ばれ、特定のタスクに集中すると他の情報に気づきにくくなります。

歩きスマホをしていると、交通信号や他の歩行者、車の動きなど、重要な情報を見逃す危険が高くなるのです。

そして、スマホの使用は脳内の報酬系を刺激します。

特にソーシャルメディアやゲームは、このコラムの中でもたくさん登場しているドーパミンの分泌を促進し、快感や報酬感を引き起こします。

ドーパミンは注意を引き付け、集中力を維持する役割もあるのですが、スマホ使用中は周囲への注意が散漫になりがちです。

歩行中にスマホを操作すると、周囲の危険に対する認識が鈍くなり、事故のリスクが高まります。

マインド・ワンダリングとは

スマホの使用は「マインド・ワンダリング(心の彷徨)」を引き起こしやすくなります。

「マインド・ワンダリング」とは、次のような例が挙げられます。

・会議中に、今日のランチは何を食べようか考えている
・読書中なのに、ストーリーに集中できず、仕事のことを考えている
・機械の操作中に、人間関係の悩みを考えたりする  
など

「マインド・ワンダリング」は、創造性や問題解決時の”ひらめき”など、時には良い方向に繋がることがあります。
しかし、SNSをスクロールしている時や、ゲームをしている時など、意識がスマホに完全に向けられている状態では、現在の環境から意識が離れ、内的な思考やファンタジーに入り込みやすくなります。

歩行中にこの状態に陥ると、足元の障害物や周囲の動きに気づきにくくなり、転倒や衝突のリスクが高まります。

視覚と聴覚が、主にスマホの情報に集中することで、周囲の音や動きに気づきにくくなります。

例えば、イヤホンを使用して音楽を聴いていると、周囲の会話や警告音などを聞き逃す可能性が高まります。

歩きスマホをしていると、交通音や他の歩行者の動きに気づかなくなるのです。

私たちの脳は、スマホの使用に対して多くのリソースを割いてしまうため、周囲の状況に対する意識が薄れがちです。

歩きスマホは、自分自身だけでなく、周囲の人々にとっても危険を伴います。

あなたも、歩行中はスマホを使わず、周囲の状況に注意を払い、安全に行動することを心掛けてください。

そして、職場の安全を守るためにも、周囲の人に伝えてあげてほしいと思います。


集中に使える脳のエネルギーには限界がある

マインド・ワンダリング
歩きスマホは、安全意識の方向性を誤る
脳で使えるエネルギー配分を適切に

通路の隅へ移動し、立ち止まってからスマホを使ってみませんか?



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マネジメントコンサルティング2部 部長
坂田 和則

国内外において、企業内外教育、自己啓発、人材活性化、コストダウン改善のサポートを数多く手がける。「その気にさせるきっかけ」を研究しながら改善ファシリテーションの概念を構築し提唱している。 特に課題解決に必要なコミュニケーション、モチベーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、解決行動活性化支援に強く、働く人の喜びを組織の成果につなげるよう活動中。 新5S思考術を用いたコンサルティングやセミナーを行い、現在、企業支援数が190件以上及び年間延べ3,400人を越える人を対象に講演やセミナーの実績を誇る。

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