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会議の生産性が高まる「傾聴」│ファシリテーターが促すべき3つのポイント

目次

「傾聴」 で、会議やミーティングの生産性がグっと高まる!

今回は、会議やミーティングなどのシーンで活用できる 「傾聴」 についておはなしします。
一見、遠回りの様な感もありますが、会議やミーティングの生産性を高める、ファシリテーターの「腕の見せ所」についてのお話です。

「傾聴」相手の話を聞くことで、メタ認知を刺激する

一歩立ち止まって相手の話を聴く。
これは、前回のブログでも紹介した『メタ認知』を働かせることが関係してきます。

そして、ファシリテーターは「一歩立ち止まって、相手の話に参加者の耳を傾けさせる。」よう議事を進行し「参加者のメタ認知」を刺激することが大切です。
『メタ認知』は、深い思考への入り口となる機会で、この能力を働かせることで、多くの気付きを得やすくなることが解っています。

聞きながらメモを取り、振り返ることで得られる気づき

以前、LABプロファイル®のコミュニケーショントレーニングを受けているとき、マニュアルに書いてある方法がどうしても受け入れられず、自分のスタイルでコミュニケーションを続けて、トレーナーから注意を受けたことがありました。

その注意の内容は

「まずは、一歩引いてマニュアル通りにやってみてください。
マニュアル通りやってみてから、あなたのやり方と比較をしてください。
そして、その結果、思ったことや感じたことをメモしてください。」

というモノでした。
私も、年齢を重ね「頑固」になり、自分のやり方を変えられない傾向が強いところがあり、自分自身に変革を受け入れることができない年代です。

しかし、このまま変革を受け入れられなければ、多様性に富んだ思考や行動が身につきません。
これでは、学びから得る成長の機会を捨てているようなものです。

その時のトレーナーは、親身になって

「まず受け入れ、そして考える。そこで何に気付くか、自分自身で感じてください。」
という指導を、何度もなんども繰り返してくれました。

すると不思議なことに、そのメモを見返すたびに
「上司と話したあのとき、もっとゆっくり話せばよかったかもしれない。」
「クライアントに説明をする時、遠回りでもさらに丁寧に話せば良かったかも。」

など、過去に私が行ってきたコミュニケーション方法に対して内省が起き、もっと柔軟に対応できたことに気付きはじめたのです。
メモを見ることで、それまで行っていなかった「自分との対話」が始まり、対話が進むことで柔軟性を伸ばすことができ、おかげさまで、そのトレーニングの試験にも合格することができました。

会議とは「人と人が会って議す場」

これは、一般的な会議やミーティングでも、同じようなことが起きているのではないでしょうか?
参加者が「自分の考え」を持ちながらも、もしも周囲の人の意見に全く耳を傾けなかったら?
きっと、そこからは何か新しいアイデアや行動スタイルを生み出すことができないでしょう。

会議とは「人と人が会って議す場」です。
ちなみに ” 議 ” には「正しい道を求めて発言する。」という意味があります。
いずれにしても、その背景に必要なコトは「人の話に耳を傾けること」です。

自分の意見と違うところを感じたらメモを取り、それを見ながら深く考える。
会議やミーティングで、ファシリテーターを務める場合、メンバーに対して「傾聴しなければならない」という気持ちに導くことは、とても重要なのです。

会議を進めるとき、ファシリテーターは次の3つを参加者に促すよう進めると良いでしょう。
一つ目は、相手の言葉に耳を傾け、それを受け入れる。
二つ目は、自分の考えと違う部分を考える。(メモを取りながら)
三つ目は、メモを見ながら考えを深めてゆく。

一歩立ち止まって相手の話を聴き、そして考える。
『メタ認知』能力を高める、日ごろのトレーニングにもなります。

会議やミーティングの生産性を高めるためにも、『傾聴』の大切さを思い返してみませんか?

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マネジメントコンサルティング2部 部長
坂田 和則

国内外において、企業内外教育、自己啓発、人材活性化、コストダウン改善のサポートを数多く手がける。「その気にさせるきっかけ」を研究しながら改善ファシリテーションの概念を構築し提唱している。 特に課題解決に必要なコミュニケーション、モチベーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、解決行動活性化支援に強く、働く人の喜びを組織の成果につなげるよう活動中。 新5S思考術を用いたコンサルティングやセミナーを行い、現在、企業支援数が190件以上及び年間延べ3,400人を越える人を対象に講演やセミナーの実績を誇る。

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