コラム

楽しませる研修で成果を引き出す4つの工夫

目次

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楽しませる研修で、学習効果UP!

「 楽しませる研修 」なのですが、
楽しかったです!とだけ感想を言われても・・・・
私は、研修が終わると必ず「今日の研修はどうでしたか?」
と受講生に質問します。
また、この答えを同じ研修に参加したメンバー同士で語るように促します。

これは『学習のアウトプット』と呼ばれ、
研修最後に組み込むプログラムの1つで、
研修生が「今日の研修」について語ることで、
顕在意識や無意識の下にある様々な情報の整理を促す、
講師側のテクニックです。

私たちの脳は、言葉を語ったり文字にアウトプットすることで思考が深まりますが、
この思考を研修直後に体験させ、
研修内容を脳内に定着しやすくするわけです。

楽しかったです。

そのアウトプット学習中、受講生の会話に耳を傾けると
「楽しかったです!」という言葉が出てきて、
感想を聞いている周囲のメンバーも
「うんうん。そうそう。」といった感じで聞いているのです。

研修講師としては「ためになりました」や「直ぐにでも、
習ったことを実践してみます!」といった答えを期待し、
研修を主催した人事などの教育担当の方から
「素晴らしい研修でした!!」と思われたいのがホンネなのですが・・・・・・

とはいえ「つまらない研修」と思われるより、
「 楽しませる研修 」と言われた方がいいか。とも思うワケです。

研修の目的をぶらさない

なぜなら、研修講師は、教育実施者から
高評価をもらうために研修を実施するのでなく、
受講生のために実施するわけで、
これを忘れては研修の主人公は誰なのかがわからなくなってしまいます。

研修の主人公は「受講生本人」なのです。
今回のコラムは、研修を楽しませるためのノウハウについておはなしします。
研修を運営する方や、社内で研修講師を依頼された方に役立つお話です。

組織の文化風土で研修受講スタイルが決まる

研修直前、よく見かける風景があります。
出席者が黙って席に着いている。
うなだれたり肩を落として、沈み込んでいる。
パソコンやスマホを操作している。
配布されたテキストを見ながら緊張している。
開講時間ギリギリに入室してくる人もいる。

以前、研修前の「気持ち」についてアンケート取ったところ、
受講前の研修生は3つのタイプに分かれることが解りました。

①研修に罪悪感を感じている
 本来の業務から離れるため、評価が悪くなると感じたり、同僚の目を気にしている。

②勉強に抵抗を感じている
 勉強をするからには、良い成績をとらなければならないと思っている。

③過去の研修に対するトラウマを感じている
 過去に受けた研修が、「眠かった・辛かった」という記憶のフラッシュバックが起こる。

研修生本人の、研修に対する価値観にもよりますが、
その会社・組織の研修に対する文化や風土も影響している様です。
その研修に参加して「どのような能力を身に付けて、
どのように仕事に活用して欲しいのか?」をシッカリ伝える必要がありそうです。

特に、学習する組織という文化・風土が定着していない組織では、注意が必要です。
組織の文化風土を変えるには『前座動画』作戦も!

学習する組織という文化・風土が育っていない場合、『前座動画!』作戦が効果的です。
そう、お笑いライブなどで本番前に、会場の雰囲気を盛り上げて、本番に繋ぐアレです。

10分では長すぎ!
5分では短すぎ!
コンテンツを含め、7分程度で次のことを伝えるようにします。

勉強でなく、あなたの能力を高める学びであること。
何を得られるかを伝えること。
いま抱えている課題や問題に効果があること/将来に役立つ内容であること。
業務に活かすための事例を伝えること。
1人でなく仲間と共に学ぶシーンを伝えること。
有益な時間であることを約束すること。
このような内容を盛り込み、『前座動画』を作成します。

これらは、NLP(神経言語プログラミング)で特定されている、 
イメージパターン を応用して作成します。

研修に対して受講生が抱く思考パターン

研修を受講するメンバーは、事前に「研修」の案内を受け取ると、
以下のような イメージパターン や反応を示します。

【目的志向パターン】 研修に対して得られる知識・技量はなにか興味を抱く。
【反映分析パターン】 周囲が抱く研修へのイメージを気にする。
【プロセスパターン】 研修コンテンツや流れを気にする。※1
【疑心パターン】 研修自体に抵抗を抱く。
【物質タスクパターン】 ※1と同じ
【人間重視パターン】 研修を通じて人との繋がりを気にする。

研修の案内では、これらのパターンに応えるような内容にまとめ上げ、
発信する必要があります。
しかし、案内は一般的には『文書』は配布されるものです。

人には、文字を読んで理解を促されるパターンの人もいれば、
目で見たこと、耳で聞いたことで理解を促されるパターンの人も存在します。
そこで、目・耳・読解を同時に刺激し、
研修に対するモチベーションを高めるために『前座動画』を観ていただくのです。

動画は、youtubeに「限定公開機能」を使い、
URLの存在を知る人のみが観られるようにするのも、一つの手です。
各パターンに答えるような動画を作成し、
ワクワク感や期待感を促すよう工夫します。

研修中に語らせる

前述のとおり、私たちの脳は「研修」に対してある思考パターンや反応を示します。

これらのパターンに応える様な案内も大切ですが、
研修中にもこのパターンを刺激するコンテンツが必要で、
ここでも『アウトプット学習』を採用します。
具体的には、研修中に20分程度の『語り合い』を設け、
その場で学んだコトを話させるようにします。

ここまで学んだことを業務でどのように活かすかについて、
語ってみましょう!(目的志向パターンを刺激する)

周りの人の話を聴いて、得られることを探してみましょう。
(反映分析パターンを刺激する)

ここまで習った内容を思い返してみましょう。
(プロセスパターンと物質タスクパターンを刺激する)

疑問や質問できそうなことを仲間同士語り合ってみましょう。
もしよければ、私(講師)に投げかけてくださってもかまいません。
(疑心パターンを刺激する)

共に学んでいることに対して、周囲への思いや感情を語ってみましょう。
(人間重視パターンを刺激する)

このように、研修生が抱くパターンに応えるようなテーマを与えることで、
学習効果と実践効果を高めることができます。

楽観的感情が学習効果を高める

研修生が抱いている研修に対する思考パターンに応えることで
『楽しい!楽しかった!!』という感情が湧き上がります。

これらの工夫は

本来の業務を犠牲にしてでも研修に集中する。
よく笑う。
前向きな姿勢になる。
自ら話しかけ、対話が成立する。
人の目を見て話しを聴く。
人の目を見て話しをする。その他

このような、成果を出すことができ、
研修生が『楽しい!楽しかった!!』という研修を提供できるようになります。
『楽しい!楽しかった!!』という感情は、楽観的感情に分類されますが、
この感情をもって学習に取り組ませると学習効果及び実践効果を高めることもわかっています。

「 楽しませる研修 」に、私たちも挑戦し続けます!

対面式研修からオンライン研修へのシフトが盛んになり、
今までの研修スタイルとの違いに戸惑う研修実施担当者様や
社内研修講師の方が少なくないようです。

しかし、研修生のもつイメージパターンを
しっかり満たすような流れを作り出すことで、
対面式でもオンラインでもその研修効果を高めることができるのです。
私たちも、さらに「楽しい!楽しかった!!」
と言われるような研修の開発に力を入れていきます。

社内研修で、もしお悩みやお困りのごとがあったら、
お気軽にお問い合わせください。一緒に、研修について考えましょう!


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マネジメントコンサルティング部 部長
坂田 和則

国内外において、企業内外教育、自己啓発、人材活性化、コストダウン改善のサポートを数多く手がける。「その気にさせるきっかけ」を研究しながら改善ファシリテーションの概念を構築し提唱している。 特に課題解決に必要なコミュニケーション、モチベーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、解決行動活性化支援に強く、働く人の喜びを組織の成果につなげるよう活動中。 新5S思考術を用いたコンサルティングやセミナーを行い、企業支援数が190件以上及び年間延べ3,400人を越える人を対象に講演やセミナーの実績を誇る。

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