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人前で話をする際、心がけるべき点│相手が納得するポイント4種類

目次

 ファシリテーション 技術でマイスターを唸らせる

国内にとどまらず、海外にまでも通じる技術を持つマイスター。
その方々の前で話をするにあたり、坂田はもう緊張のしっぱなしでした。
そんな中 ファシリテーション を上手く使い、マイスターを唸らせました。

えっ?
なぜかって?
そりゃ、技術では足元にも及ばない私がごときが、マイスターを目の前に「技能伝承」のはなしをするなんて・・・

こういう時は「当たって砕けろ!」です。
それはマイスターとの会話から聞き出すしかありません。

人前で話をするために心がけるべき「 ファシリテーション 」とは?

まずマイスターが”なに(what)”を知りたがっているのかを聞きます。
そして、それを坂田が説明するために”原理原則”を記憶の中から引っ張り出します。
その後”なぜ(Why)”それが必要なのかを伝えます。
あとは相手が思考を働かせて”どのようにやるのか(How to)”を自ら考えるようにします。

これは「 ファシリテーション 」の流れそのものです。

そして、アウトプットされた”どのようにやるのか(How to)”について、マイスターと私の知識と経験を駆使して、評価や正誤を判定したり、新しいロジックを閃いたり!

これもけっこう面白い時間です。
こんな感じで対話型セミナーを進めると「目からウロコ」といわれます。

マイスターにとって3つの不安なこと

さて話を戻しましょう。
マイスターと話をしていると、マイスターにも不安があることが解りました。
その不安を3つにまとめると・・・

間違った教え方をしているかもしれないって不安になるな。
伝えたことがすんなりと伝わっていないようだな。
変に嫌われて辞められでもしたらどうしよう。

「わかる!そうそう!そうですよね!」
私も何も抵抗なく深く同意!
そうなんですよね~教えるって本当に不安がつきまといませんか?

私坂田はマイスターが持っている技術的なことは解らないですが、それ以外に解ることがあります。

マイスターに伝えられる原理原則はないか?
マイスターの不安を取り除けないか?
マイスターが新しい視点をもってもらえないだろうか?

あれこれ考え、坂田の記憶と経験の引き出しから引っ張り出したのが「納得モード」という考え方でした。

「納得モード」を理解すれば、人に伝わる話し方ができる!!

「納得モード」とは、モノゴトを理解するとき、人によって納得のしやすい脳内パターンのことです。
もし、相手の納得モードに合った説明をすると「わかったっ!」というように電球が灯ります。

逆に相手の納得モードに合っていないと「?????????」となるわけです。

納得モードには、4つのパターンがあります。

視覚モード・・・・・視覚を通じてモノゴトを理解しやすい脳内パターンの持ち主。
聴覚モード・・・・・耳で聞いた言葉でモノゴトを理解しやすい脳内パターンの持ち主。
読解モード・・・・・文字を脳内で言葉に変換してモノゴトを理解しやすい脳内パターンの持ち主。
触運動覚モード・・・やってみたり感じてみたりすることでモノゴトを理解しやすい脳内パターンの持ち主。

まわりに作業ミスの再発防止方法を説明しても、理解する人と、理解しない人がいませんか?
これは、4つの理解の納得モードがあるのに、説明をしているあなたは1つのモードを使って説明しているときに起きやすい現象です。

あなたの納得モードが「視覚モード」だと、相手に「見せる」教え方が多くなります。
でも、相手がもし「聴覚モード」だったら。一方は見せたい!もう一方は聴きたい!これでは伝わらないのも無理ありません。

あなたの脳は、あなたの納得モードで部下や後輩に教えたがります。
あなたの部下や後輩は、あなたと同じ納得モードとは限りません。
部下や後輩に何かを説明するときには、相手の「納得モード」に合わせた言葉を選んでみてください。

視覚モードには

モノゴトを見せてみる。
見てごらんと指さす。
見ながらやってみてとやらせる。

聴覚モードには

よく聴いてね。
聴きながらやってみて。
頭のなかでつぶやきながらやってごらん。

読解モードには

読みながらすすめてみようか。
ホワイトボードに文字を書いて説明する。

触運動覚モードには

やってみようか。
やりながら考えてみよう。

上手く教えるコツは、使う言葉や行動を変化させ、相手の納得モードに合わせる必要があります。

理解するのに時間がかかる人がいるのはなぜ?

また理解に要する時間や期間は人によって異なります。

何回も確かめたい人・・・・・・・・・「回数重視型」
短時間で直感で理解したい人・・・・・「直感型」
質問を沢山したい人・・・・・・・・・「疑心型」
時間をかけてじっくり理解したい・・・「期間重視型」

これも人が納得するための「納得モード」なのです。
例えば「直感型」の人に何回も繰り返し説明をすると学ぶモチベーションが下がります。
「疑心型」の人に対して、機関銃のように説明をして質問をさせないようにしてもモチベーションが下がります。

マイスターが持つ技術的な事は解らない坂田ですが、教え方・伝え方についてお話をしてみたところ「目からウロコだったでした。」や「やり続けていたけど、その理由がわかったので不安が和らぎました」などの感想を頂きました。

教え方のコツには、さらに多くの「納得モード」が存在します。また別の機会に紹介します。
実は、技能伝承には組織で学習する力である組織学習力も影響しております。

組織学習力については次回以降にお話します。


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マネジメントコンサルティング2部 部長
坂田 和則

国内外において、企業内外教育、自己啓発、人材活性化、コストダウン改善のサポートを数多く手がける。「その気にさせるきっかけ」を研究しながら改善ファシリテーションの概念を構築し提唱している。 特に課題解決に必要なコミュニケーション、モチベーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、解決行動活性化支援に強く、働く人の喜びを組織の成果につなげるよう活動中。 新5S思考術を用いたコンサルティングやセミナーを行い、現在、企業支援数が190件以上及び年間延べ3,400人を越える人を対象に講演やセミナーの実績を誇る。

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