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コラム

ブレインライティング で合意形成│タスクの見える化が大切

目次

だれでもカンタン!脳のクセを使った説明力・説得力を身に付けるトレーニング

先日、WEBセミナーの中で ブレインライティング 法を使った「 合意形成プロセス 」を実施しました。
合意形成プロセスでは、リフレクションを繰り返し、 全メンバーの合意を得る内容です。

多くの人に知れ渡る『 ブレーンストーミング 』は” 発言 ”が主となりますが、 ブレインライティング法 は” 書く ”が主流となります。

『 ブレインライティング 』の進め方

『ブレインライティング』の進め方は以下の通りです。

  1. 進行役(ファシリテーター)と参加者(メンバー)間で進めて行きます。
  2. ポストイットをメンバー全員に 30 枚配布する。テーマを発表する。
  3. テーマに関する事柄やアイデア等を自由な発想でポストイットに書くようお願いする。
  4. 1枚あたりの記入時間は 30 秒であることを伝える。
  5. 「最初はいろんなことが書き入れられるが、 8~10 枚を超えるころには書くことなくなる。」と説明する。
  6. 書くことが無くても、 関連する事柄やアイデアを書いてもらうよう ” キビシイ ” ルールを伝える。
  7. 追い詰められたときに浮かぶアイデアに意外性が多いことを伝える。

そして、ここからが ブレインストーミング とちがうところです。

  1. 「 ヨーイ、 スタート! 」の合図で、 ポストイットに頭に浮かんだ言葉等を書き入れる。
  2. ファシリテーターは、 ストップウォッチを片手に時間を測定し、30 秒ごとに 「 次のカードに書き入れてください。 」 と案内する。
  3. 30 枚のカードが書き終わったら、 軽い休憩を設ける。
  4. 休憩が終わったら、 新和図法へと移行します。
  5. グループの代表者 ( リーダー ) を決める。
  6. リーダーは、 自分の持っているカードを読み上げて模造紙の上に置く。
  7. メンバーは、 リーダーが置いたカードと全く同じものを持っている場合、 リーダーの置いたカードの上に重ねる。
  8. メンバーは、 リーダーのカード内容と書いてあることは違っても、 意味は同じのものを周囲に置く。
  9. メンバーは、 リーダーのカード内容と違っていても 「 言いたいことは一緒 」 というカードも周囲に置く。
  10. このとき、 カードの意味を分かりやすく周囲のメンバーに説明します。
  11. また、 リーダーやメンバーは出されたカードを 『 絶対に 』 批判していけません。
  12. これを繰り返しながら、 カードのグループをつくりあげます。

オンラインホワイトボードを使用したブレインライティング

ブレインライティング で合意形成を体験


リーダーの出したカードの周囲には、 メンバーのカードが配置され、 グループが形成されます。
全てのグループが形成されると、 ファシリテーターが 「 各グループのカードを全て見ながら、そのグループのタイトルを付けてください。 」 とお願いします。

するとメンバーは、 グループ内に配置されたカードから、 共通する意味や言葉を探しながら、タイトルの合意形成を行います。

ルールを通じて合意形成プロセスを学習する

それぞれのメンバーがカードを置くとき、 カードの意味を説明しなければなりません。
説明には、 相手に理解させる責任が生じるため、 周囲の様子を見ながら試行錯誤して説明を行います。

また、 説明を受ける側も「 批判・否定せずというルール 」 を前提に理解しなければならない責任 が生じているので、 自然と傾聴状態に入ります。
ブレインライティング後の 『 親和図法 』 で、 実体験することで 『 合意形成プロセス 』 に必要な 態度・姿勢 を学びます。

もしも 『 合意形成中 』に 「 なに? 」「 なぜ? 」「 どうして? 」という言葉が出てきたら注意をしてください。

タスクを見える化することが大切だと思います。

なに、 それ?
既存の客様への新しいサービスとして来店時にクッキーを配布をしよう!
なぜ? クッキーを配布するの?
業務効率を高めるには、5Sより新5Sがピッタリです。
どうして、 新5Sなの?

『合意形成』では、 なに? なぜ? どうして? ( NND質問 )は多様は避けた方が良いのです。
NND質問は 「 叱られている ・ 怒られている 」 と捉われる可能性があり、 心理的安全性が損なわれます。

NND質問を回避するには落語調で語る

NNDは、 相手の思考や発言を止めてしまう可能性があるので、 代わりに次の言葉を使って、 質問というより相手の思考を促すような言葉を投げかけます。

そもそも、それって~
それって、つまり~
ってことは~
それはすなわち
するって~と

繰り返しますが、 質問ではなく相手の思考を促すような言葉と口調が大切です。
相手が話し出しやすいよう声がけすることが大切です。

ほかにも多くの学習体験ができます

ブレインライティング法は、 良好な合意形成の体験を通じて、 説明力と説得力を身に付けることができます。
他にも次のことを学習することもできます。

自分の思考スタイルに気付く
相手の思考を促すための質問力が磨かれる
詳しくは次回おはなししますね。

※ブレインライティングは改善ファシリテーション研修の中で多く採用している手法です。

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マネジメントコンサルティング2部 部長
坂田 和則

国内外において、企業内外教育、自己啓発、人材活性化、コストダウン改善のサポートを数多く手がける。「その気にさせるきっかけ」を研究しながら改善ファシリテーションの概念を構築し提唱している。 特に課題解決に必要なコミュニケーション、モチベーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、解決行動活性化支援に強く、働く人の喜びを組織の成果につなげるよう活動中。 新5S思考術を用いたコンサルティングやセミナーを行い、現在、企業支援数が190件以上及び年間延べ3,400人を越える人を対象に講演やセミナーの実績を誇る。

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