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改善活動が定着する企業の特徴│ムダに気付かせるための第一歩

目次

失敗を恐れず、やらせてみる

クライアント先の現場を歩いていた時、作業をしているオペレーターが、手空き時間を使って声をかけてくれました。その話の内容は、この数ヶ月間に行った改善内容と、これから「どうしたい」といった、先を見越した話でした。

・製品やツールなど、取りにくい配置だった物を取りやすくした。
・図面や作業手順書など、すぐにアクセスできるよう保存方法を変えた。
・机がぐらぐらして、手書きのチェックシートが書きにくかったので固定した。

次から次へと改善内容の話が広がります。
そして、彼らは「改善をして、新たに気付いた事」へと話題を移したのです。

その内容は、これからどうしたい、といった内容の話で、既に改善を終えている場所に「更なる改善を施す」と熱く語りはじめたのです。

今回は、「やらせてみせて、気付きを与える」についておはなしします。
まずは、失敗を恐れず、やらせてみる。
これが、改善活動が定着し、進化する企業の特徴です。

改善活動が盛り上がる会社とは

改善活動が定着し、活動自体に盛り上がりをみせる会社では、次の様な特徴があります。

・失敗前提で、改善をやらせてみる。
・その行動から、気付いた事を話させる。
・その話の内容から、新たな改善策に気付かせる。

この三つです。

改善は、日頃業務の中で気付いた小さなムダを取り除き、これを繰り返し行う行動です。
つまり、まず最初に、ムダに気付かせることが大切です。
ムダに気付くからこそ、改善意識や意欲が生まれてくるもの。
ムダに気付かなければ、これら意識や意欲は生まれてきません。

リーダーであるあなたは、「いかに、気付かせるか?」という雰囲気作りが試されます。
しかし、いままで通りの仕事をしていて、ムダに気付くことは皆無でしょう。
なぜなら、その動きに慣れてしまって、ムダがあることに気付けないのです。では、どのようにしてムダに気付かせたらよいか?
それは、変化を与えることです。

行動から経験が生まれ、経験から思考が生まれる

ここでいう変化とは、例えば

・ここの製品は取りにくい感じなので、ちょっと高さを変えてみよう。
・これでは、図面が探しにくいので、平積みを止めてみよう。
・ここは清掃しにくいので、清掃道具を変えてみよう。

など既存の作業の流れに変化を与えます。まずは、半分強制的に作業に変化を与えるのです。

そして、時間をおいて、このように聴いてみることです。
「作業の流れが変わって、面倒になったことありませんでしたか?」と。

変える事によって、不便になった、とか、やりにくくなったことを聴いてみます。
そして、もしその作業の流れに「やりにくい」が見つかったら、どのようにしたら「やりやすくなるか?」を共に考えたり、考えさせたりするのです。

改善が定着し進化する会社は、「考える前に変化を与える」ことをやっています。
改善活動が定着しない会社では、「ムダを見つけて、ムダ取りを考えて」といった指示が多い傾向があります。

つまりは、まずは「考える」ことをまず要求してしまうのです。
改善は、「行動から経験が生まれ、経験から思考が生まれる」がフィットします。

まずは、やらせてみる。
行動することで、気付きを得る。気
付きから、アイデアを生む。

まずは、失敗を恐れずやらせてみる。
失敗前提で、改善を促してみませんか?


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マネジメントコンサルティング2部 部長
坂田 和則

国内外において、企業内外教育、自己啓発、人材活性化、コストダウン改善のサポートを数多く手がける。「その気にさせるきっかけ」を研究しながら改善ファシリテーションの概念を構築し提唱している。 特に課題解決に必要なコミュニケーション、モチベーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、解決行動活性化支援に強く、働く人の喜びを組織の成果につなげるよう活動中。 新5S思考術を用いたコンサルティングやセミナーを行い、現在、企業支援数が190件以上及び年間延べ3,400人を越える人を対象に講演やセミナーの実績を誇る。

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