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ユーモアでストレスを緩和する│コミュニケーションの潤滑剤

目次

今回は ユーモアについて、おはなしします。

私が、セミナー講師や講演を担当させて頂くとき、15分に1回の割合でジョークを取り入れる様にしています。
これは、お話を聴いてくださる方の、ストレスを緩和するために取り入れています。

しかし、これにはリスクが伴います。
それは、相手の気分を損ねる可能性があるからです。

その内容とタイミングには、細心の注意が必要です。
ユーモアで、人を笑わせたり、喜ばせたりすると、職場のストレスが緩和されます。

職場や会議の雰囲気を一新するテクニック。
それが、ユーモアです。

ユーモアでレジリエンスを高める

「折れない心」や「あきらめないメンタル」をレジリエンスといいます。
レジリエンスが高い人は、「問題解決や改善を最後まであきらめない」といった行動を継続します。

この、レジリエンスには、その人が持つ、次の心理的特長が影響することが解っています。

・感情抑制力
 沸き起こる感情を自ら気付き、感情に流されることなくコントロールする能力

・共感力
 相手の感情に気付き、寄り添う能力

・分析力
 モノゴトを客観的に捉える能力

・楽観力
 「なんとかなる」という根拠のない自信を感じる能力

たしかに、多くの問題や課題解決力の高いチームを観察していると、これらの心理的特長が現れています。

そして、この特長をチーム内で維持するために、これからお話しするユーモアが大きく左右しているようです。

ユーモアは、周囲を「クスっ」っと笑わせるような、言葉や仕草を指します。
そして、これらには次の影響があることが解っています。

・ストレスを緩和し、リラックス状態で自分を見つめられる。
・共感力を高め、コミュニケーションの潤滑剤となる。
・モノゴトを多角的に見る視野が広がり、分析力が高まる。
・リラックス状態を継続することで、高い目標に対しても達成意欲が高まる。

これらは、ポジティブな感情の高まりと維持を助け、レジリエンスを高めることが可能になります。
あなたが、チームのリーダーであるのなら、ぜひ磨き上げたいスキルです。

ユーモアは取扱注意!?

ただし、時には逆の効果を生んでしまうのも、ユーモアです。

周囲を楽しませたり、喜ばせたりしようと、斬新なユーモアを発しても、時には、相手に嫌な思いをさせたり、怒らせてしまうことも少なくありません。

この、絶妙なパフォーマンスを磨き上げて欲しいと思います。
私も、過去に多くの「失敗ユーモア」を経験したことがありますので・・・・

ユーモアで失敗しないようにするために、私は次のことを注意するようにしています。
それは、「I message」です。

コミュニケーションは、様々な方法で分類することができますが、その一つに
「私は○○です。」と「あなたは○○です。」という伝え方があります。
前者を「I message」といいます。

ユーモア を伝える時には、「I message」で表現するようにしてください。

例えば、私(坂田)は年々頭皮が薄くなってきてます。人前でも、その特長を誇張して伝えたりすると、軽い笑いが起きます。
なんとか、成功パターンのユーモアを使えているようです。

これをもし、私以外の人に対し「あなたは!」と、デリケートな話題を振ってしまうと、相手の方が気分を害されたり、怒りだしてしまうリスクがあります。

ユーモアは、「I message」で伝える必要があるのです。

忘れてはいけない、使うタイミング問題

それと、タイミング。
ユーモア を切り出すタイミングも重要です。

私が、特に気を配るタイミングは、「対話の迷路に陥った時」です。
例えば、研修中に、少し難しいレベルの話をしている時。

その場にいる研修生達の頭では、難解な説明を理解しようと、ストレスが発生します。

そして、そのストレスがさらなる焦りを生みだし、イライラ感が理解を阻害します。
このイライラ感をユーモアで緩和してあげるようにしています。

また、問題解決や課題解決のミーティング中、その答えに近づけず、イライラしている様な時。

このような時にも、ユーモアでイライラを緩和するようにしています。

特に、問題や課題解決に取り組むチームの中で、イライラ感は思考が狭まったり、視野が狭まったりするため、ユーモアで狭くなった思考や視野を広げてあげる必要もあります。

職場や会議の雰囲気を一新するテクニック。
それが、ユーモアです。

ユーモアで、人を笑わせたり、喜ばせたりすると、職場のストレスが緩和されます。
ユーモアのスキルを磨いてみませんか?


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マネジメントコンサルティング2部 部長
坂田 和則

国内外において、企業内外教育、自己啓発、人材活性化、コストダウン改善のサポートを数多く手がける。「その気にさせるきっかけ」を研究しながら改善ファシリテーションの概念を構築し提唱している。 特に課題解決に必要なコミュニケーション、モチベーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、解決行動活性化支援に強く、働く人の喜びを組織の成果につなげるよう活動中。 新5S思考術を用いたコンサルティングやセミナーを行い、現在、企業支援数が190件以上及び年間延べ3,400人を越える人を対象に講演やセミナーの実績を誇る。

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