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「話す」と「伝える」 の違い│ 脳に存在する理解のフィルター5つ

目次

「話す」と「伝える」 は似ているようで違う

あなたが相手から、何か話をされた時、こんなことがありませんでしたか?

ケース1 すんなりと理解できるケース
ケース2 なかなか理解できないケース

なぜ、ケース1とケース2のようなことが起きるのでしょうか? それは、 「話す」と「伝える」 の違いにあります。

今日は「話す」と「伝える」の違いについてのおはなしです。
この二つの違いを理解しているだけで、あなたの話術が飛躍的に向上しますよ。

私たちの脳は、外部から届けられた情報を自分自身の中にある、いくつかのフィルターを通して最終的に理解に至ります。
そして、その理解のフィルターは、5つあると言われています。

【認知】
【意味の理解】
【総合的な意味の理解】
【自分の価値観との照合】
【自分の信念との照合】の5つです。

私たちは、目や耳などの五感を使いそれらの情報を脳が【認知】すると、その意味を過去の経験と知識を使って【意味の理解】を始めます。
その後に【総合的な意味の理解】を行い、理解した意味をつなげて現状起きている事を認知することができるのです。

それから、【あなたの価値観との照合】が行われます。

認知した意味があなたの価値観と“合わない”と感じると「話を聴きたくない!」とか「話を聴いてもわからない」といった感覚に陥ります。
さらに【信念との照合】も加わり、ここでも自分の信念に合わないと「話を聴きたくない!」や「何を話しているのか、さっぱりわからない」といった感覚に陥ります。

部下や後輩に伝えるときに意識すべきこと

部下や後輩に話をするときにも、5つの理解のフィルターをあなたが意識をしながら伝えなければなりません。
言い換えると私たちは、相手の思考に組み込まれている5つの理解のフィルターを通過するような言葉を選択し伝えなければ、相手に”YES!”と思わせることができないのです。

そもそも「話す」と「伝える」の違いは、前者が「あなたの言葉が発信されている」で、後者が「相手の解る言葉を発信している」という意味です。
もちろん、あなたが部下や後輩に”YES!”と思わせたいのなら「伝える言葉を発信」すべきでしょう。

会話のストレスは、言葉を話す相手が、あなたが理解しやすい言葉で伝えていないから起きることなのです。
あなたが部下や後輩に何かを伝えたい時は、思考プロセスの前段階にある「言葉の遮断」を回避しなければ『伝える』が成立しなくなってしまうのです。

「伝える」テクニックの活用場面

伝えるテクニックは
・セールスの場面
・プレゼンテーションの場面
・上司や部下との対話
・知人や友人との対話
・家族やご近所との対話

など、ありとあらゆる場面で必要です。

特に相手の思考を働かせる言葉を伝えなければ「言われたことをそのままやる!」といった行動をされたりもします。
まさにモチベーションが低いままの行動です。
これでは、効率的にパフォーマンスを得ることができません。

あなたが「話す」ではなく「伝える」を意識し、相手の理解のフィルターをスムーズに通過する言葉を選ぶことで、あなたの話術は大きく成長することでしょう。

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マネジメントコンサルティング2部 部長
坂田 和則

国内外において、企業内外教育、自己啓発、人材活性化、コストダウン改善のサポートを数多く手がける。「その気にさせるきっかけ」を研究しながら改善ファシリテーションの概念を構築し提唱している。 特に課題解決に必要なコミュニケーション、モチベーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、解決行動活性化支援に強く、働く人の喜びを組織の成果につなげるよう活動中。 新5S思考術を用いたコンサルティングやセミナーを行い、現在、企業支援数が190件以上及び年間延べ3,400人を越える人を対象に講演やセミナーの実績を誇る。

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