柔軟性とモチベーション向上が鍵! ISO9001認証取得への道

ISO規格│法令・ガイドライン(コンプライアンス)

ドローン等無人航空機の量産開発や製造受託、関連サービスの提供を通じて、ドローン産業の発展と社会実装を推進しているVFR株式会社様
今回、ナレッジリーンによるISO9001認証取得支援をお受けいただいた感想を、VFR株式会社 事業推進部 部長 田所 秀貞様に伺いました。

Q.最初に、御社が大切にされている企業理念や方針、ISO9001の取得を決めた理由について教えてください。

当社は元々、VAIO株式会社の子会社として設立されました。ドローンの量産製造を主業とする会社で、モノづくりへのこだわりが原点にあります。

掲げている理念は、「国産トップベンダーとして、産業向けパーツからソリューションすべての 標準化を⽬指すこと」。
ドローンだけでなく様々なモノづくりに注力しながらトップを狙っており、その基盤として、品質第一という考え方を一貫して大切にしています。

ISO9001の取得を決めた一番の理由は、スタートアップの特性上、当初は会社としてのルールがほとんどなかったためです。
モノづくりの会社として、品質に関するルールを作って社内に根付かせる必要がありました。その基盤として、ISO9001は理想的な枠組みだと考えました。

Q. ナレッジリーンをパートナーに選んだ決め手は何でしたか?

ナレッジさんにお願いした理由は、コンサルタントの柔軟な対応力と人柄です。
規定を守りつつ、私たちの会社の実態に合わせてやるべきことを提案していただけるのが大きかったです。何もない状態から始めるので、型にはまったやり方では難しいんですよね。
その点、ナレッジさんは現場にフィットした運用を一緒に考えてくれたのが魅力的でした。

Q.具体的には、どんな課題を抱えていたか、そして当社の支援がどのようにマッチしたのか教えてください。

課題としては、スタートアップ特有のスピード感や柔軟性を損なわないようにしながら、きちんと守れるルールを作るということでした。

ドローンの市場自体がまだ成熟しておらず、製造にあっては、小ロットや短納期、頻繁な仕様変更が当たり前の環境です。
そのため、ウォーターフォール型の「一つずつ順番に進むルール」では機能しません。そんな現状をしっかりと理解し、私たちに合う柔軟なルール作りを支援してもらえた点が非常に助かりました。

特に製造業では、品質とスピードの両立が求められますが、これは簡単なことではありません。
こうした現場の特性を考慮しつつ、長期的な成長につながる仕組みを一緒に作れたことが、ナレッジさんのご支援による大きな成果です。初期段階の混乱を解消するため、細かいところまでフォローしてもらえたのも助かりました。

また、課題解決のプロセスにおいて、コンサルタントが提案するだけでなく、我々自身が主体的に考えられるよう促してくれたことも大きな意味があったと思います。

最初は難しいと感じる部分もありましたが、やり取りを繰り返しながら「どうすれば現場に適した形になるか」をチーム全体で考える習慣が生まれました。このプロセスは、単なるルール作り以上の成果をもたらしてくれたと思います。

Q.ナレッジリーンのサービスを受けて、特に良かった点を教えてください。

一番良かったのは、まず我々の状況を丁寧にヒアリングしてくれたことです。
ISO9001の規定をそのまま押し付けるのではなく、「どう運用すれば現場で回るのか」と、現場目線で一緒に考えてくれました。
モチベーションを高めるためのアプローチが随所に感じられたこともありがたく思っています。

さらに、私たち自身に自ら考えさせるプロセスを重視してくれました。
ただ決められたことをやらせるのではなく、メンバー全員が自発的に意見を出せる環境を作ってもらえました。時には雑談やユーモアを交えながら進めてもらえたので、プロジェクト自体にも楽しみながら取り組めました。

特に印象的だったのは、何度も議論を重ねる中で「自分たちで考える」という姿勢が自然と芽生えたことです。
最初は受け身だったメンバーも、自ら考え、自社に合うルール化の礎を築いていただくことができました。
自発的に改善案を出し、チーム内で活発に意見交換をするようになりました。こうしたプロセスが、全員のモチベーションを底上げしてくれたと感じています。
これも、ナレッジさんの根気強いサポートがあったからこそだと思っています。また、コンサルタントの方が場を明るくしてくれたのも大きかったです。

規定やマニュアルの話題はどうしても堅苦しくなりがちですが、時折ユーモアを交えて、場の雰囲気を和ませてくれるおかげで、前向きに取り組むことができました。結果として、プロジェクトへのモチベーションが持続しました。

 Q. ISO9001を取得したことで、どのような変化がありましたか?

6月末に製造工場での取得を達成しましたが、それをきっかけにプロセスが明確化し、アウトプットの精度が向上しました。

これまで頻繁に発生していた作業の重複やミスも減り、業務効率がかなり改善されています。

大きな成果は、品質マニュアルを基に基準を明確化し、それをもとに業務を改善する風土が根付いたことです。
今では社員が自然と「インプット・プロセス・アウトプット」の流れを意識して業務を進められるようになりました。

さらに、社員全体の意識が変わったことも大きいですね。
これまで曖昧だった部分が明確になり、各自が何をすべきかをしっかり理解できるようになりました。
また、問題が発生した際にも「原因を分析して改善する」というサイクルが自然と回るようになり、組織全体の成長を感じています。

この成果は単に業務効率の改善だけでなく、社員間のコミュニケーションにも良い影響を与えています。
プロセスが明確になることで、チーム間の連携がスムーズになり、各部門が自分たちの役割を理解した上で協力し合えるようになりました。
これにより、組織全体のモチベーションも向上しました。

Q. 今後の目標や、当社に期待することを教えてください。

次の目標は、ISO9001認証取得の取り組みを全社に広げていくことです。
今年度中に全社的な取得を目指しています。その先では、他の認証にも挑戦したいと考えています。その際にもぜひナレッジさんの支援をお願いしたいですね。

また、ISO9001を基盤として、さらなる業務改善や新規事業への展開を考えています。
特に、ドローン市場が拡大する中で、より高い品質基準を維持しながら柔軟に対応できる体制を整えたいと考えています。
御社のようなパートナーがいれば、きっとその実現も可能だと思っています。

さらに、今後は顧客満足度の向上にも注力していきたいと考えています。
品質向上だけでなく、顧客のニーズに迅速に応えられる仕組みを整えることで、信頼性の高い企業としての地位を確立したいです。
そのためには、現場と顧客の声を取り入れた柔軟な体制作りが必要です。ナレッジさんの支援を受けながら、そういった部分にも力を入れていきたいです。

今回のISO9001認証取得プロジェクトは、ゼロからスタートした我々にとって大きなチャレンジでしたが、ナレッジさんの柔軟な支援により、短期間で成功を収めました。特に、ルール作りだけでなく、社員の意識改革や組織全体の成長を実感できた点が大きな成果です。

プロジェクトを通じて、会社全体のモチベーションを高める仕組みが整い、今後の発展への大きな一歩となりました。今後も品質向上を目指して、成長していきたいと考えています。引き続きよろしくお願いいたします。


事業推進部 部長 田所 秀貞様
業界分類: 製造業
HP: https://vfr.co.jp/
※ 2024年12月24日現在


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