コラム

探究心の育て方│脳科学を使って成長を促す

目次

「探究心」とは。

それは、モノゴトを深く観察し、それの成り立ちや原理原則を理解しようとする能力で、洞察力や問題解決力の育成に欠かせない心構えです。

この心構えについても、ちょっとした脳科学を使って成長を促すことができます。
脳内ホルモンである『ドーパミン』の分泌が、 探究心 の高い人材を育成する秘訣です。

今回のお話は、 探究心 の育て方についてのおはなしです。問題解決に強いチームへと導くことができますよ。

探究心 を高めるための脳内神経伝達物質『ドーパミン』

ドーパミンは、 探究心 を高めるための脳内神経伝達物質です。
このホルモンが分泌されることで「覚醒」「意欲」「目的志向」が高まることが解っています。
そして、このホルモンは「情報の小出し」をすることで分泌されます。

例えば、RPGゲームなどは小さな情報を小出しするようにプログラムされていますが、このときドーパミンが分泌され、ゲームに対する探究心が高まり、熱中してしまう仕組みが用いられています。

RPGゲームに熱中してしまうのも、ドーパミン効果から説明できるのです。
仕事でも、一気に情報を与えられると頭が混乱することはありませんか?

そして、その混乱は、仕事の「解りにくさ感」を強め、仕事に対するモチベーションを下げてしまうため、さらに、混乱が深まってしまいます。これは、一気に大量の情報をインプットすることで、ドーパミンが分泌されないような「説明のしかた」をしているから起きてしまうのです。

小出しに情報や考える時間を与え、相手の納得感を様子見しながら次の情報を与える。
この繰り返しで、ドーパミンの分泌を引き出し相手の 探究心 を高められます。

小出しに情報や考える時間を与えるときに注意すること

ただし、この点には注意をしてください。

小出しの情報を出し続けていると、その情報群が「なにに役立つのか?」が解らなくなり、逆に 探究心 が弱くなることもあります。

これらを避けるためには、その情報群を使うことで「何ができるようになるのか?」や「何が得られるのか?」などのアウトラインを最初に説明するとよいでしょう。

今回のおはなしのポイントは3つ

  • 探究心を高めるホルモン『ドーパミン』
  • ドーパミンは「覚醒」「意欲」「目的志向」に作用する
  • ドーパミンは、情報の小出しで分泌されやすい

脳内ホルモンである『ドーパミン』の分泌が、洞察力と問題解決力を高める近道です。
3つのポイントを意識しながら、部下や後輩の探究心を育んでみましょう。


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『問題解決」ができる組織とは、どのような組織なのでしょうか。それは、改善が思うように進む組織(改善する組織)のことです。『問題解決』できる組織の育成には、ムダを見つける教育が欠かせません。

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マネジメントコンサルティング2部 部長
坂田 和則

国内外において、企業内外教育、自己啓発、人材活性化、コストダウン改善のサポートを数多く手がける。「その気にさせるきっかけ」を研究しながら改善ファシリテーションの概念を構築し提唱している。 特に課題解決に必要なコミュニケーション、モチベーション、プレゼンテーション、リーダーシップ、解決行動活性化支援に強く、働く人の喜びを組織の成果につなげるよう活動中。 新5S思考術を用いたコンサルティングやセミナーを行い、現在、企業支援数が190件以上及び年間延べ3,400人を越える人を対象に講演やセミナーの実績を誇る。

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